そうか…、浪曲が面白いかどうかは演者の問題か。きっとそうだと思う。でも、それじゃあ浪曲は益々ダメだな。以前に柳家花緑師がやっぱり同じことを言ってた。でも落語は何だかんだ言ったって、マスの芸能。新宿末広亭の席亭が、1時間の中で1〜2本は確実に楽しんでもらえるような番組作りをしているとよく話しているが、なるほどと思った。初めてきたお客さんに、「寄席って面白いでしょ」という一番重要なお土産を持って行ってもらうためには、そういう姿勢が大切だと思う訳。寄席常連の人だって、1時間いて一つもつまらなかったら、きっと辛い。勿論、演者の方でそんなことまで考えている人はごく一部だろうけど、それはマスな芸能だし、聴き手が受け入れてくれている芸能だからまだましなんだと思う。でも浪曲は違う。危機感っていうと大袈裟だけど、新しい客層を迎え入れなくてはいけない時期に来ていると思う。今回浪曲を聴きに行った知り合いは、寄席にもよく通っているし、いい意見も持っているし、いい演芸ファン。その人が折角浪曲に興味を持って、定席に行ってみたら、その感想は…ということがどういうことかを知るべきだ。そうした客に言い訳しても、次回はなかなかないはず。浪曲界(とその周辺にいる人)が持つべき危機感って、そういう部分にあるってことなんです。企画だけで頑張っている浪曲師がいるということを前回記したけど、その活動を否定している訳では決してない。企画って無理な内容でなければ、そこそこに実現できる訳。そしてそれが一回や二回であれば、義理だ興味だで来てくれる人がいる。でも、内容が伴わなければお客はついていかないのです。伝統芸能の弱さって、常連がつくことにもあると思うんですよ。やっぱり芸の持つべき攻撃性が生ぬるくなる。浪曲にはそれを感じるんです。そりゃあ五月一朗先生も東家三楽先生もいい。でも初めて浪曲を聴きに行った人が、二人のいい芸に出会えるって限らない。でもそれがマスな芸能であったりすれば、他の演者に発見があるかも知れない。寄席であればトリの30分なり40分なりの熱演は印象に残らなくても、10分や15分の演題が印象に残ることもあるはずなんです。でもそれが浪曲に望めるか…?特に今は演芸ブームで、飛びつく人もいるはずなのに、そういう新しいファン層を取り込めないでいるのもどうかと思う次第で…。
ということで、来月は浪曲に行きます。いくら言ってたって説得力ないし。観てきたものをここに書くことにしようっと。
ということで、今日、巨人戦を観てきました。また負けた…。明日はバレエを観て来ます。

写真はヱビスビールと野菜スティック(浅漬け)と東京ドーム。
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